第三回
言ト音の飲まず喫む〜!
急に気候が涼しくなり、秋に移り変わり始めたのかな?というこの頃。色んなお店で早くもメニューが秋っぽくなり始めてますね。
皆様、秋と言えばどんなお酒を思い浮かべますか?
シンプルに行くなら、やっぱりワインとかウィスキーかなと思うんですが、
私が1番に思い浮かべるお酒は
「ジャック・ローズ」
というカクテルです。
ジャック・ローズは
カルヴァドス、ザクロを使って作られるグレナデンシロップ(最近はザクロを使わず複数のベリー系で作られるものが多い)、ライム果汁をシェイクして作られるショートカクテルです。
カクテル言葉は「恐れることのない元気な冒険者」。美味しいカクテルを作り上げるには常に楽しみながら冒険をすることが大事だと考える私にとっては、とっても胸に沁みる言葉です。
カルヴァドスとはどんなお酒かと言うと、
りんごの果汁を発酵して作る発泡酒(シードル)を蒸留し、樽に貯蔵・熟成を行うことで作られるアップルブランデーのことを指し、フランスのノルマンディー地方で作られたもののみが、カルヴァドスを名乗ることが出来ます。
大変ややこしい話をしましたが、つまりシードルって美味しいお酒に手を加えてみたら全く別のこりゃまた美味しいお酒が出来ちゃった!!
それがカルヴァドスってことです!
(`・ω・´)ドャ
……
ジャック・ローズというカクテルは1900年代初頭にアメリカはニューヨークにて生まれたカクテルと言われており、カルヴァドス(アメリカではアップルジャック呼び)を使うこと、グレナデンによる真っ赤な見た目が美しい薔薇を連想させることから、ジャックとローズでジャック・ローズと名付けられたようです。
ハリウッド映画の巨匠、「ジェームス・キャメロン」監督もこのカクテルを愛飲したらしいことから、不朽の名作「タイタニック」の主人公「ジャック」とヒロイン「ローズ」の命名に繋がったのでは?と言われてます。
秋はフレッシュなザクロが手に入る季節。
そのフレッシュな果汁を使って作るジャック・ローズはまさしく至高の一杯。
当店では本来の作り方を敬愛しながらも、フレッシュなザクロがあるときは、ジャックとローズを1対1のみで、愛のある一杯を作り上げています。
ちょっと強いカクテルですが、皆様も是非飲んでみて下さい〜!